千歳市街地の東部、長沼町一帯に広がる馬追丘陵の南西に位置し、大小28基の墓が見つかっています。

直径32ｍの周堤墓の中央にあった石積み墓の中からは、縄文時代後期末の栗沢式土器と土版、土製円環、石棒、ヒスイ製を含む玉類、サメ歯、炭化した布片、漆製の破片や人骨と歯などが出土しています。

縄文後期前半。
コタン温泉遺跡から出土した縄文時代後期初頭の土器、石器、骨角牙貝製品346点。

縄文時代後期前半。
環状列石と竪穴墓域、配石遺構や竪穴住居が発見。

JR恵庭駅の北東、旧カリンバ川に面した場所にある遺跡で、多くの土坑墓や、美しい漆塗の櫛など漆塗製品を中心とした豊富な副葬品が発見されました。

北海道中央部では唯一のものであり、大小2基のうち、大きいものは、周堤が比較的良好な状態で保存されており、学術上貴重な遺跡です。

ヒスイ中空の土偶としては、我が国最大中空土偶で国宝「土偶」です。
ストーンサークルやヒスイ製の勾玉も出土してる。

業の場からアスファルト加工工房跡が検出され，アスファルト塊が２個体みつかりました。
た溶かしたアスファルトを塗るためのパレット(土器片)も出土していることから，加工から使用までを行う専門技術集団の存在がうかがえます。

縄文晩期末から続縄文縄文時代初頭までの二つの時期が中心です。
縄文時代中期末から後期初頭にかけての住居跡８軒や縄文晩期末から続縄文縄文時代初頭にかけての土壙墓約500基が発見されております。
縄文時代後期初頃の深鉢形土器は口縁や胴にベルト様の段を何段にもわたってめぐらせているのが特徴です。
　縄文晩期末～

縄文中期から後期。
遺物は後期中葉の船泊上層式が中心。
大量の貝製平玉とそれを作るために使われた長さ1ｃｍ余りのメノウ製のドリルが1万点以上出土しています。
貝玉の原料となるビノスガイの貯蔵庫や貝玉作りの作業所もあり、明らかに交易用の貝玉製作が組織的に行われたようです。
また、首と手首付近からビノスガイ製の平玉が大量に出土したことから、ネックレス・ブレスレットを装着した状態で埋葬（女性が）されていたと考えられます。

大きなもので直径5m、小さなもので1.5mの環状配石が見られます。
朱塗りの弓やヒスイの玉類が埋葬され、縄文時代後期の墓制の特徴や変遷を探る重要な資料です。

余市湾から500mほど内陸に入った黒川砂丘に立地する、縄文時代中期から後期の貝塚を伴う集落遺跡です。
北筒式と呼ばれる縄文中期の土器や、余市式と名づけられた筒形で粘土紐を胴体に貼り付けた土器、石鏃、石槍、スクレイパーなど各種の石器も出土しています。

道南の噴火湾沿岸の海岸線から1km内陸に入った丘にある、道内最大の環状列石（ストーンサークル）と竪穴墓域です。
環状列石は石が三重に丸く並べられ、北東北地方のものと似ていますが、単純な配石には独自性が見られます。

"縄文時代後期。
日本の考古学史上初めて学会に報告されたストーンサークル。
1961年（昭和36年）3月10日に国の史跡に指定された。
遺跡は三笠山という小高い山の山麓の、標高20メートルの河岸段丘上に位置する。
その内側に高さ1メートルから2メートルの大石が配置されている。
約3

"縄文時代後期。
日本の考古学史上初めて学会に報告されたストーンサークル。
1961年（昭和36年）3月10日に国の史跡に指定された。
遺跡は三笠山という小高い山の山麓の、標高20メートルの河岸段丘上に位置する。
その内側に高さ1メートルから2メートルの大石が配置されている。
約3

ケルーン様墳墓ともいわれた積石をもつ墳墓が80余基発見されました。
ほかに住居跡、土壙、落し穴などがあります。
首に大きな首飾りをした高さ21ｃｍほどの土偶があります。
髪は後ろで束ねたようで、額には縮れた前髪があり、目や口は短刻線で表され、あどけない表情をしています。
　土壙墓のなかに副葬された漆塗りの櫛は、歯の部分は失われていますが、ベンガラで彩色されています。
そのほか各種の石で作られた飾玉、ペンダント、耳飾りなどの装飾品が出土しました。
これらの遺物は北海道指定有形文化財となっています

遺跡の中央部には、数百個の自然石による配石と多数のお墓や柱穴などの遺構があります。
また、その外側には環状に巡る 盛土遺構 もりどいこう と５ヶ所の地点貝層が配置し、ここから80万点におよぶ縄文後期の遺物が出土しています。
東北地方の縄文後期初頭頃の 十腰内 I 式土器（とこしないいちしきどき）に共通するものが大半を占め、中には 葬用の甕棺（かめかん）壺形土器もみられます。
副葬品とみられるヒスイ製の玉が３点出土しています。
いずれも、新潟県 糸魚川 いといがわ 産のヒスイです。

比較的大型の竪穴住居や 配石遺構（はいせきいこう）などが発掘され、集落と墓のあり方を考える重要な資料となりました。
また、竪穴住居の中から漆塗りの大型 注口土器（ちゅうこうどき）が完全な形で出土しています。

日本列島最東端の縄文時代後期の土偶や集石遺構、墓などが発見されました。
本遺跡を特徴づけるのは、墓の周辺から18個に割れて出土した土偶です。
首をすくめ、左右の手を少し両側にそらしたかのようなポーズをとっています。
体につけた衣服は刻線と縄文で、手足の指は刻線で表されています。
ベンガラがまっ赤に付いた板状の土偶で全長が18.2ｃｍもあります。
ヒスイの飾玉や朱漆塗りの櫛などからは豊かな縄文時代の暮しがしのばれます。

縄文時代晩期の墓地遺跡で、緑ヶ岡式土器の標式遺跡です。
8体合葬の墓には、在地の幣舞式土器とともに、道南の日ノ浜式土器の壷などが出て注目されました。
他の墓からは、イノシシの下顎骨、コハク玉、貝玉などが出ました。
別な墓では漆塗り櫛を頭部につけたままの状態のものもありました。

苫小牧市東部、厚真台地にある延長139mにも及ぶ環壕（かんごう）のある遺跡で、数多くの遺構や遺物が発掘されました。
縄文時代に、集落の人々の共同作業による大規模な土木工事が行われたことが分かる、たいへん貴重な資料です。

縄文前期末頃の円筒下層ｄ式に分類される、植物の繊維を粘土に混ぜているのが特徴の撚糸文(よりいともん)や 絡条体(らくじょうたい)と呼ばれる文様が付けられた、円筒形で平底の土器が最も多く出土しています。

亀ヶ岡文化 かめがおかぶんか 縄文晩期のお墓が数多く発見されています。
隅丸 すみまる 方形のもので、このほかに小判形や楕円形もみられます。
副葬品の土器は、ほとんどが津軽半島に拡がる亀ヶ岡文化の 大洞式土器 おおぼらしきどき に共通するものです。

前期の竪穴住居跡や，後期の連結したヒスイの小玉が副葬された墓の発見をはじめ，遺跡の全体像が明らかになるなど大きな成果が挙げられました。

入江貝塚は、主に縄文時代前期から後期の大規模な3カ所の貝塚です。
埋葬された人骨も19体発見されました。
また、ここで発掘された土器は「入江式土器」と呼ばれています。
高砂貝塚は縄文時代後期初頭の2カ所、晩期の貝塚2カ所、アイヌ文化期の貝塚3カ所のほか、晩期の墓が発掘されています。

知内川沿いの台地上に、縄文前期から晩期の各時代にかけて分布する６つの遺跡です。

周堤墓は伊茶仁ふ化場第1遺跡で1基、カリカリウス川第1地点で2基、無名川第2地点で1基、チシネ第3竪穴群遺跡で5基の9基があります。
このうち試掘調査がなされたのは伊茶仁ふ化場第1遺跡と伊茶仁チシネ第3竪穴群遺跡のうちの4号と呼ばれたものです。
前者からは2基の土壙墓が発見され、ベンガラや人骨がその内の1基から出ました。
後者の周堤墓からは3基の土壙墓が見つかり、うち1基の墓を発掘しました。
長軸の東側に墓標穴とみられる小さい穴が残ってましたが、副葬品はありませんでした。
周堤墓やその中の土壙墓からの遺物はありませんでしたが、伊茶仁ふ化場1遺跡の周堤墓周辺部からは堂林式土器、石鏃や赤色顔料が付着した石皿が出土しています。
また、やや離れた地点からは、ほぼ同時期と思われる、ひすいの勾玉やサメ歯の副葬された墓が見つかっています。

奥尻島の南端、日本海を見下ろす青苗地区の高台に広がっています。
縄文時代にはたくさんの竪穴住居が作られ、長期間人々が生活していました。
その後、擦文時代には墳墓や貝塚が作られ、付近にはオホーツク文化の遺跡も見られるなど、謎とロマンに満ちています。
昭和51年度の調査で、「丁字頭勾玉」と呼ばれるタイプの勾玉が発見されました。
これは長さ5ｃｍもある大型で、新潟糸魚川産のヒスイを加工した一級遺品でした。

縄文早期～続縄文縄文期。
戸井貝塚は津軽海峡に面した標高４～７mの緩やかな段丘の端にあります。

■縄文早期（BC8000～BC5000）蛯子川１遺跡
■縄文前期（BC4000～BC3000）蛯子川２遺跡・戸井貝塚・浜町A遺跡
■縄文中期（BC3000～BC2000）浜町A遺跡・高屋敷川１遺跡　
■縄文後期（BC200～BC1000）戸井貝塚・浜町A遺跡・釜谷２遺跡
■縄文晩期（BC1000～AD300）蛯子川１遺跡　
■続縄文縄文期（AD300～AD600年前）蛯子川１遺跡

縄文時代早期前半から後期後半(BC7000年～BC1000年頃)にかけて、約6000年もの長期にわたる定住を示す集落遺跡です。
幼子の足形や手形をつけて焼いた約6500年前の土版が坑底から17枚出土している。

タンネトウＥ式（早期）、タンネトウＬ式土器（晩期）が設定され、石狩低地帯を中心とする道央部の縄文早・晩期の標式遺跡になっています。
とくにタンネトウＬ式土器は道南の亀ヶ岡文化の大洞Ａ式土器をわずかに含む在地系の土器文化として、道央・道東部の縄文文化終末期の研究に大きな役割を果たしました。