Ruins-DB  遺跡サーチの為のデータベース

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はじめに

遺跡における時代別・地域別で検索できるデータベースを作成

理由として、古代に関する本やWEBページなどを読んでいると、例えば特定の「A弥生遺跡」などの解説の後、いきなり

「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」

などという文章にやたらと出会います。
土器や青銅器・稲作・鉄器に関する事が多いようです。
その都度、朝鮮半島の「どの時代」で「どの地域」から「どのような人によって」ど「のようにもたらされた」のかを知ろうとして調べます。
が、有力な情報になかなか当たりません。
「渡来人」「知識人」「技術者」といった言葉はよく目にしますが、例えば、半島系高坏の場合
〇〇年ころ、朝鮮半島〇〇地域で〇〇氏の職人によって制作されていた高坏であり、その多くは生活土器として流通していた。
〇〇年ころ〇〇に率いられて渡来し(勝手に来たのか要請されてきたのかわからないが)、〇〇地域あたりに工房を構え、生産し流通していたものであろう。
学者や研究者の潜在的知識(専門的知識)においては

「そんな事当たり前だろう。」

という「当たり前の知識」が私自身に無いため理解しにくいのかな?と最近思うようになりました。
ほんの数年前までは、本を読んで「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」と書かれていても何も疑問なく受け入れてきましたがもう少し詳しく知りたいと思うようになってきたとき5W2Hで理解できなくなってしましまいました。
ただ、学術書や専門書・論文ならそれでいいかもしれませんが、市販されている書籍でそれないだろう。私のような素人歴史研究家(自称 本当はたんなる趣味かも)でも「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」が5W2Hで理解できる理由があるべきではないかと思うようになりました。
そこで、WEBで検索してみたり、今まで読んだ本をもう一度読み返してみたりして気づいたところがあります。
ある遺物や事象で「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」ということを検証するのにやたら時間と手間がかかるという事です。

朝鮮半島の遺跡の漢字が難しくなかなか読めない。
日本語読みをすると検索でヒットしない。
韓国や中国の歴史博物館の紹介の中の説明と日本の本やWEBの説明が違う。
本やWEBページによって書かれいる遺跡年代がさまざまである。年代表示も違う。
なにより、科学的な根拠にもとづく実証がなされていず(最近は科学的根拠からの否定の書籍も多くなってきています。)〇〇であろうといった著者の置かれている環境と思想的なものが色濃く出ている諸説をよく目にします。
書籍という限られたページまたは文字数によるものか、思想的なものか、権益によるものか、面子なのか真意はわkりませんが「記述しない自由が保障されている。」ことに気づきました。
ある時代のある事象について、違う説があれば比較対処できますが、書かれていないのです。

都合の悪いことは書かれていないのです。

都合の悪いことはなんでしょう。

それは日米戦争の敗戦に関係があると思われます。
特に、朝鮮半島南部にあったといわれる「日本府 任那」がおおきな要因となっています。
理由としては「日本による朝鮮併合を正当化する理由とされている。また、明治以来のアジア諸民族に対する侵略的民族主義歴史観がその根底にある。」という主張から戦後の歴史で戦中、戦前の歴史が否定されてきました。
「日本書紀」の神功皇后記は朝鮮蔑視の内容であり神話として内容そのものが否定されています。
ただし、広開土王碑との文面のすりあわせから全く神話でないという主張も昨今目にするようにてっては来ていますが、教科書などでは戦後主流のかたよった古代史への変更がより一層なされていると聞きます。(仁徳天皇陵を大仙古墳と記述していることなどは昨今社会問題となりご存知の方も多いと思います。)
でも、それは本当に正しいのでしょうか?
その時代、本当に日本(当時は倭)は朝鮮半島南部を蔑視し、差別し、隷属ていたかもしれません。
なぜなら、中国大陸や朝鮮半島や日本列島おいて人身売買や奴隷といったものがあたりまえのように文献に残されている時代であり、地域であったからです。
日本においては、なんと持統天皇の時代「人身売買禁止令」(691年)がだされていますが、現在のような人道主義からではなく、朝廷直轄の資産が減少する、または豪族が力を持つのを防ぐといった理由ではないかと論じられています。
また、江上氏が唱えた「騎馬民族征服」説のように倭王権は朝鮮半島から渡ってきた侵略者だったかもしれません。
そういった戦後歴史観が「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」を作りだしたといえます。
「渡来人」という言葉は昔からあったものではなく上田正昭京都大学名誉教授が作り出した言葉であるというこが、本人の著書の中でも随所に記述されています。 上田正昭京都大学名誉教授によれば、日本書紀や古事記に書かれている帰化という言葉はその地域の政権(統治者)に隷属するという意味をもつので渡来(日本にやってきたが倭王権には帰順しない)とするのがよいという主張であり、戦後、帰化した韓国人・朝鮮人と帰化しなかった在日韓国人・朝鮮人との関係とおなじような扱いであったと理解され認知が広がったとなったようです。
さらに、アメリカ統治下において戦中、戦前を否定しなければ生きていくすべを失った多くの学者によって支持されて定着してきた歴史観であるとも言われています。

やはり「○○は朝鮮半島よりの渡来人がもたらした。」は特別な言葉であると感じえません。
その逆の、例えば5世紀の朝鮮半島栄山江流域の『前方後円墳』などに関しては「前方後円墳は日本列島より朝鮮半島にもたらされた。」という記述がなされていません。
「日本と関係のあった者が百済の中で地位を獲得するために、また日本から百済に帰順した高官が造営した墓である。」と解説されています。
※日本から百済に帰順した高官を立証する史実や資料はありません。

【日本書紀】天武天皇十年八月丙子条
詔三韓諸人曰 先日復十年調税既訖 且加以 帰化初年 倶来之子孫 並課役悉免焉
【日本書紀】には、ちゃんと【帰化初年】と記述されています。
【帰化】という文言は【帰化】と記述するのが事実であり【帰化】を【渡来】と書き直すのは【ねつ造】といわれても反論できないのではないでしょうか。
上田正昭教授は【渡来】という言葉を造りだすのでははなく、【弥生帰化人】【古墳帰化人】【大和帰化人】などといった区分をすべきであった。
そして、なんらかの主張をしたければ、それぞれの帰化の定義を行うべきであったと考えます。
あいまいな【渡来人】は、どうとでもとれるようにかなり恣意的ねつ造語であるように思います。

「〇〇年前」「紀元前〇〇年」「西紀〇〇年前」で検証が混乱します。

いろいろな市のホームページにある遺跡紹介などの遺跡の年代と本に書かれている年代が違ったり、○○年前と書かれていたかと思うと紀元前○○年と書かれていたり、○○年前の場合、現在からさかのぼるケースと1950年からさかのぼるケースがあったり、恣意的な解説を作ろうと思えばいくらでも作れるような状況であるのではないだろうか。と、いう疑問を持ちました。
そこで、ある事象を検索すれば、その同時代の遺跡や地域や解説などが3次元的に見えれば、もっとわかりやすいのではと考え、データベースを活用したサイトを構築してみようと思ったのが始まりです。

さらに、直観的に年代と事象がわかるようにと年表を作成しました

この年表はエクセルで制作してプリントスキャンしたものです。
何年前と紀元前が対比できうるようになています。
特に、ある事象や遺跡において「紀元前〇〇年」として対比させる別の事象や遺跡において「〇〇年前」といった記述に対して直観的に判断がつくようにしています。
この表で特にわかりやすいのが朝鮮半島の無文土器時代と日本の弥生時代中期までが相当し、原三国(弁韓、馬韓、辰韓)や三国(高句麗、百済、新羅)はそのはるか後の時代であるということです。
青銅器も朝鮮半島、日本とも同時代期に出現し弥生時代早期から中期における朝鮮半島は、現在の朝鮮人や韓国人の祖先とは違う種族が定住しており先進文化はなく、中国文化の通り道であったことがわかります。

データベースの仕様は

■遺跡データテーブル
 遺跡コード
 遺跡名+読み
 地域(住所など)
 始まり(何年前)
 終わり(何年前)
 時代区分(縄文前期・弥生後期・新石器時代中期・続縄文後期などの表示)
 簡単な遺跡説明
■出土データテーブル
 遺跡コード
 出土物カテゴリーコード
 出土物名
 出土物解説
※遺跡コードでリレーション LEFTJOINで複数抽出
■出土物カテゴリーマスター
 出土物カテゴリーコード
 出土物カテゴリー名
※出土物カテゴリーコーでリレーション

検索
   年代検索 何年前、紀元前何年(1950年起点-計算で算出)
   遺跡名検索(あいまい検索)
   遺跡名→遺跡詳細ページ(同年代遺跡の表示→遺跡詳細ページリンク)
※目標として、例えば、山内丸山遺跡をを検索した場合
同時代遺跡郡と時代区分と地域の表示。
5500年前~4000年前(紀元前3550--2050)
縄文時代前期~中期
類似遺跡
  岩内東山円筒文化跡(北海道)
  夏家店下層文化(中国)
  櫛目文土器時代(朝鮮半島)
といったようなものです。
ショップサイトの応用で作成してみました。
よくありますよね。「こんな商品もお勧めです。」

いろいろな方々が、さまざまな資料を検証しながら書いた書物の矛盾を同時代データベースで浮き出そうとするのがこのサイトです。
歴史研究家は理系的な考え方をしていなしのではないかと思うことがあります。
はっきり言って趣味の悪いサイトです。

サイトマップ